第3話 「もうお腹すきはった<カナ>?―「もう」は<ナ>―」
"Gutom ka na?" <ゴトム カ 'ナ?> 「もうお腹すいた?」
みなさん、前回の例文との違いはお分かりですか?
最後に<ナ>が付いただけ。でも、この<ナ>には大きな意味があるのです。
日本語で言うと、「もう」に当たるのですが、イロンゴ語では
この<ナ>をよく使います。
疑問文のときは[形容詞(又は動詞)+代名詞+ナ]、肯定文のときは
[形容詞(又は動詞)+ナ+代名詞]という語順になりますので、
「あなたはもう~ですか?」は、<カナ>で終わり、「私はもう~です」は、
<ナコ>で終わります。
#『形容詞又は動詞+主語+ナ』の例文
"Busog ka na?" <ボゥ ソッg カ 'ナ> 「もうお腹いっぱい?」
"Kumsta ka na?" <コゥムスタ カ 'ナ>
「元気?(これまでに一度以上会ったことがある人に対して)」
"Kaon ka na?" <カーオン カ 'ナ> 「もうごはん食べる?」
"Lakat ka na?" <ラカッt カ 'ナ> 「もう行く?」
"Kabalo ka na Ilongo?" <カバロ カ ナ イ'ロンゴ>
「イロンゴもう分るの?」
#『形容詞又は動詞+ナ+主語』の例文
"Busog na kami" <ボゥ ソッg ナ カ'ミ>
「私たちはもうお腹いっぱいです。(だからもうご飯はいらないよ)」
"Kapuy na ko." <カポゥイ ナ 'コ> 「もう疲れたよ~」
"Hidlaw na ko." <ヒドラウ ナ 'コ> 「さみしくなってきたよ。」
"Lakat na ta!" <ラカッt ナ 'タ> 「もうでかけよう!」
"Puli na ko." <プーリッ ナ 'コ> 「もう帰ります。」
#単語の整理
・形容詞
busog 「お腹がすいている」
gutom 「おなかがいっぱい」
kapuy 「つかれている」
kumusta 「調子がいい」
hidlaw 「さみしい」
・動詞
kaon 「食べる」
inom 「飲む」
lakat 「歩く、出かける」
kad to 「行く」
puli 「うちに帰る」
kabalo 「分る」
はぁ一仕事終わった!<ゴトナ'コー、カーオンナ'タ!>
#注釈
注1:タイトルのダジャレは、京都弁風に発音してください。(標準語に直すと、「おお、(ここにいたのは)あなたでしたか、私もここにいたんだけど」)
注2:< >内は発音をカタカナで表したもの、" " 内は現地語のアルファベット表記、「 」内は日本語の意味。
注3:発音の中の、d,t,n,k,gなどは、ド、ト、ン、ク、グの口の形を作って、母音(ア、イ、ウ、エ、オ)を発音しないという意味。
注4:' は、その記号の後ろの文字を文の中で一番強く読むという意味。
注5:コゥなどの表記は、"u"が<オ>と<ウ>の中間の音なので、コと言ってから口をすぼめてウの形にするという意味。





