第2話 「おぉ、あんた<カ>?わしも<コ>ぉにおったでー―省略されるIKAW-AKO―」
"Kumsta ka?" <'コゥムスタ カ?> 「元気?」
みなさん、IKAW-AKOの意味はもちろんご存知ですよね?"ikaw"<イカウ>が「あなた」で、"ako"<アコ>が「私」。「あなたと私が一緒になって、活動していきましょう」という意味が込められています。ところが、実際の会話では、"ikaw"は"ka"<カ>、"ako"は"ko"<コ>のように省略されてしまいます。
イロンゴ語の語順は、形容詞や動詞が先に来て、その後に主語がきます。そこで、「あなたは元気ですか?」というときは、"Kumsta ka?"「元気ですか?あなたは。」という語順になります。
#『形容詞又は動詞+主語の省略形』の例文
"Gutom ka?" <'ゴトム カ> 「お腹すいた?(食事の前)」
"Busog ka?" <ボゥ'ソッg カ> 「お腹いっぱい?(食事中又は食事の後)」
"Kapuy ko." <'カポゥイ コ> 「疲れた~」
"Enjoy ko!" <イン'ジョイ コ> 「楽しんでるよ!」
*Enjoyという意味のイロンゴ語はないので、英語のEnjoyが使われている
#"Kumsta ka?"と聞かれた時の答え方
"OK lang." <'オーケー ランg> 「まあまあ」
"Maayo man." <マ'アヨ マン> 「おかげさまで」
"OK gid!" <'オーケー 'ギッd> 「めちゃくちゃ元気!」
#主語になる語(代名詞の主格)
「私たち」(話している相手を含む) "kita"→"ta" <キタ>→<タ>
「私たち」(話している相手を含まない) "kami" <カミ>
「あなたたち」 "kamo" <カモ>
「彼・彼女」 "siya"→"iya" <シャ>→<イヤ>
「彼ら」 "sila"→"ila" <シラ>→<イラ>
鴨川で鴨の群れに向かって、<コムスタカモ?>と言ってみてください。
#注釈
注1:タイトルのダジャレは、京都弁風に発音してください。(標準語に直すと、「おお、(ここにいたのは)あなたでしたか、私もここにいたんだけど」)
注2:< >内は発音をカタカナで表したもの、" " 内は現地語のアルファベット表記、「 」内は日本語の意味。
注3:発音の中の、d,t,n,k,gなどは、ド、ト、ン、ク、グの口の形を作って、母音(ア、イ、ウ、エ、オ)を発音しないという意味。
注4:' は、その記号の後ろの文字を文の中で一番強く読むという意味。
注5:コゥなどの表記は、"u"が<オ>と<ウ>の中間の音なので、コと言ってから口をすぼめてウの形にするという意味。





